Git誕生10周年を記念した開発者のリーナス・トーバルズ氏のインタビューより

GIT:プログラム開発の現場などで、ソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システムとして用いられているSCM(ソースコードバージョン管理システム)

Gitの生みの親であり、オープンソースOSの代表格であるLinuxの開発者でもあるリーナス・トーバルズ氏のインタビューより

「Gitはとてつもなく頭のいいヤツにしか使えないシステムだ」という声があるのも事実で、Linux開発に携わったアンドリュー・モートン氏ですら「Gitは間違いなく、人々に『自分が思っていたほど自分は賢くない』と思わせるために設計されている」と語っているほど。これについて意見を求められたトーバルズ氏は「かつてはそのような時期もありましたが、現在は違います。みんながそのように感じた理由はいくつかあるでしょうが、いまでも唯一残っている理由は『一つのことを行う際にでも多くの方法を採ることができる』ということです」と回答。さらに「Gitでは非常に多くのことが可能であり、定められたルールの多くは技術的な制限のためではなく、複数のメンバーで作業することによるものとなっています。Gitはパワフルなツールの集合体です。最初にまず圧倒されるだけでなく、同じ目的を実現するのにいくつもの道筋をたどることができるようになっており、しかもいずれの方法もきちんと作用するようになっているのです。Gitを学ぶよい方法は、最初はあまり多くに手を出さずに基本的なことだけを使い、自信が持てるようになった時に別のことを行うことでしょう」と語っています。

出典:Git誕生10周年を記念した開発者のリーナス・トーバルズ氏のインタビュー – GIGAZINE