プライベートワイヤレスネットワーク入門

著者:小林忠男
印象に残ったこと
ローカル5Gが、「超高速」「超低遅延・高信頼」「多数同時接続」で注目される中、Wi-Fi技術の進歩により、Wi-Fi6(802.11.ax)、802.11ahにより、ワイヤレスの世界が塗り替えられようとしている。
それぞれの特徴をうまく活用し、使い分けることが重要となり、それを理解するのに適切な1冊と考える。
Wi-Fi6(802.11.ax)は、デバイス1台当たりの平均スループットが4倍となる「高効率無線LAN」である。2.4GHz、5GHz帯を使用し、スループットの向上、オーバーヘッドの削減、遅延の低減、高密度環境での効率性の向上、屋外ネットワークの信頼性の向上、電力効率の改善が実現される。
802.11ahは、LPWAにはない機能でIoT普及に弾みを期待される。サブ1GHz帯(920MHz)、いわゆるプラチナバンドの活用として注目される。
ローカル5Gは、ミリ波(20GHz帯)とサブ6(6GHz以下の周波数帯)が割り当てられている。28MHz帯で900MHz、4.7GHz帯で300MHzの帯域幅が利用可能。占有できる帯域幅の同化により、伝送容量が上がるというメリットがあるが、高い周波数帯域のため、電波は遠くまで届かないという特徴がある。ローカル5Gは免許が必要というのが特徴で、それがメリットでもあり、デメリットでもある。
ワイヤレスにおけるDX(WX:ワイヤレストランスフォーメーション)の推進には、ユーザの視点が重要であり、サービスの価値を見極め、新しい価値創造が必要である。

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