アナロジア AIの次に来るもの

著者:George Dyson
監訳者:服部 桂
訳者:橋本 大也
発行所:早川書房
印象に残ったこと:
人工知能をプログラム通りに動かすことができると信じることは、神と話すことができる人がひるとか、ある人は生まれつきの奴隷だと信じるぐらい、根拠のないものであることがはっきりするだろう。
デジタルは万能なのか。
自然はアナログ。

自然(アナログ)の中で道具(デジタル)に目覚めた第一の時代、道具が進歩して産業改革のような近代社会を作った第二の時代、デジタル化した道具が情報を扱い社会を変えた現在の社会としての第三の時代、そして次の第四の時代は、テクノロジーが自然を模擬しながら高度化することで、デジタル化したはずの社会がより自然に近いアナログな姿に回帰していく。
デジタルの限界を超えた先にある広い意味のアナログ・コンピューター=ポスト・デジタルコンピューター

真空管は市場から姿を消した。しかし、アナログ。コンピューティングは健在だ。
アナログ。コンピューティングには二つのフロンティアがある。
ひとつは、(神経を模倣したという意味の)ニューモーフィック・マイクロコンピューターで、軍事用ドローン、自立走行車両、モバイルデバイスの需要に後押しされてボトムアップ的に進展している。
もうひとつは、多数のデジタル。コンピューターが相互接続したネットワークアナログ・コンピューターになって世界に広がっていき、、支配権を握るというフロンティアである。

※本書の内容は、多岐にわたり、難しい内容であるが、デジタルにすればよくなるものではないといっているように思われる。