稲盛和夫の哲学

著者:稲盛和夫
発行所:PHP研究所
印象に残ったこと:
いま私たちに必要なことは、「人類は何のために生きるのか」という根本的な問いに真正面から対峙し、人間としてもっともベーシックな哲学、人生観を確立すること
人生に対する考え方により、人生の結果が大きく変わる
苦労を厭い、人生をおもりそおかしく過ごそうとした人や、世をすね、不平不満をもち、一生を過ごした人と、高い目標をもち、それに向かって明るく前向きに、一生懸命努力を重ねてきた人の人生とのあいだには、大きな差が生じてしまう
「素晴らしい人生を送る」にはふさわしい考え方があり、それはどのようなものなのかということを、私たちは知る必要がある
「人は自ら存在価値を生み出し、地球や人類に貢献するために生きるべき」である

創造主について(第四章)
創造主もしくは、サムシング・グレート(何ものかはわならないが、偉大らなる存在)が宇宙をつくった
創造主は、上からすべてのものをコントロールしているのではなく、その根源なるもの–魂のなかの一番中心になるもの–だけを人間に与え、あとは我々が自由にできるようにしている

科学について(第七章)
科学の意識の産物であり、生物の進化も意識の産物である(稲盛和夫氏の見解)

人生の試練について(第十三章)
波瀾万丈の人生とは、よい時も悪いときも、創造主が私たちに与えてくれた「試練」だと考える、つまり、幸運に恵まれることも、災難に遭うことも、等しく試練である、その試練にいかに対処するかによって、人生はさらに大きく変化していく

運命と因果応報の法則(第十二章)
運命とともに、因果応報の法則がある
運命:そのひとが持ってうまれたもの
因果応報の法則:その人の現世における思いや行動によってつくられる業(ごう、カルマ)がなす現象
「因果応報の法則」が「運命」より若干強い
そのため、われわれはこの「因果応報の法則」を使うことで、もって生まれた「運命」をも変えていくことができる
善きことを思い、善きことを行うことによって、運命の流れをよき方向に変えることができる
運命は宿命ではなく、変えることができる、それには、院が応報の法則がだいじである
因果応報の法則は、三時間機関ではその通りには出てこないが、十年、二十年という長いスパンで見れば、駆らなずそうなっている、また、現世では結果ができてこないケースもあるが、あの世の世界も含めて見れば、一分一厘の狂いもない
いまつくっている業(カルマ)が原因となる現象は将来必ずあらわれる

足るを知る(第二十章)
足るを知り、利己をを抑えていくことが、森羅万象あらゆる生きとし生けるものが未来永劫にわたり生きていけることにつながる

以上