精神科医が教える読んだら忘れない読書術

著者:樺沢紫苑
発行所:サンマーク出版
印象に残ったこと:
「記憶に残る読書術」とは、「自己成長につながる読書術」であり「人生を支える読書術」である。
本:結晶化された知識
ネット情報:断片化されている
本には、成功体験と失敗体験が載っている
本を読むことで、解決法を知ることができる
言語情報は不安を軽減してくれる
読書には、ストレスや不安を解消する効果がある
人間の脳は一生成長し続ける
人生を変えるような「運命の1冊」(ホームラン本)がある
読書の最終的な目的は、「自己成長」と「行動の変化」である
楽しんで読書をすることで自己成長が得られる

読んだら忘れない3つの基本
・1週間に3回アウトプットすると記憶される
・スキマ時間で読書をする、制限時間を決めることで緊張感がでて集中力が高まり読んだ内容が記憶に残りやすい
・「速読」より「深読」を意識する、量より質、本を読む=内容を説明できる
・本を読む以上、それが自分の血となり肉となるような読み方をすべき

「記憶残る読書術」の2つのキーワード
・「アウトプット」:「気づき」の一節にマーカーを活用する、「気づき」や「疑問点」の書き込みをする、
読んだ本を、本の内容を要約し、複数の切り口で人に勧める、感想をシェアする、
本の書評を書いてみる、1冊の本から複数の情報を絞り出す、レビューは翌日以降に書く、
一晩寝てから文章を書くことで、クールで論理的な文章を書けるようになる
・「スキマ時間」:制限時間があると集中力がアップする、
「初頭努力」「終末努力」を活用する、最初と、最後が集中力が高い
15分のスキマ時間だと、初頭努力:5分、週末努力:5分で、集中力の高い時間が高割合となる
人間が集中できる時間単位:15分、45分、90分
15分:高い集中力を維持できる限界
45分:普通の集中力を維持できる限界
90分:少し休憩をはさんで集中力を維持できる限界
・寝る前の読書は、記憶に残る、スキマ時間以外で読書をするのに有効

「読んだら忘れない」読書術
・まず、全体を把握し、ゴール(目的地)と読み方を決める
・知りたい部分を先に読んでしまう(ワープ読書)
・自分に合ったレベルの本を得選ぶ、自分にとって少し難しいくらいがよい
・ワクワクして読むと記憶力が高まる
・ワクワクする本を、ワクワクしている間に一気に読む
・著者にあって勉強するのも効果的、文字として書ききれなかった非言語的なメッセージを受け取れる
・著者のひととなりを知り、著者を自分のメンターにする

「読んだら忘れない」本の選択術
・「たくさん読む」よりも、「何を読むか」の方が10倍重要
・今の自分のステージに合った本を読む、守破離を意識する
・守:基礎を学べる「基本」本
・破:他の人の方法を学べる「応用」本
・離:自分のスタイルを模索するための「ブレイクスルー」本
・まずは、「入門書」から読んで基礎知識を、基礎体力を養ってから、次のステージに進むことで、より深い学びを得ることができる
・人の推薦する本を読む、「なりたい人」の本、「なりたい人」が進める本をチェックする
・書評家の意見も参考にする
・ニュース源として、ビジネス書のサマリーを活用する(ビジネス選書&サマリー:藤井孝一氏)
・サマリーだけでも「気づき」が得られるが、読む本を選ぶ上でも有効
・専門書は大型書店(ジュンク堂など)で探す
・ネット書店のレコメンド機能やレビューを参考にする
・偶然の出会いを大切にする、セレンディビティ(何かを探しているときに、探しているものとは別のかちあるものを見つける能力)を高めておく
・直感を信じて、従う(本をたくさん読めば読むほど、自分にとって「良い本」「役にたつ本」についてデータベースが充実するので、直感で正しく判断する確率が高まる
・1冊の本から複数の本へドンドンたどっていくと、その分野の知識がさらに深まる
・失敗しない本選び、広く、深く、バランスよく読む、長所進展、短所克服の目的を明確にして選ぶ、
情報と知識のバランスが重要(インターネットも有効に活用)
・読書のポートフォリオを作成し、バランスよく読む
・電子書籍も活用する、保管が容易、相対的に上の本より安い、購入直後から読め、時間節約になる、
いつでも好きなときに読み返せる、「ハイライト」機能で復習が楽にできる、満員電車の中でも読みやすい、
老眼にやなしい
・デメリット(パラパラ読書やワープ読書がやりずらい)もあるので、使い分けがよい

自分にとって必要な本を分類して、整理する
・仕事に関する本
・二度以上よむべき本
・一度読めば十分な本

著者(樺沢紫苑氏)が勧める「ホームラン本」(下記は、珠玉の31冊の中から、参考になりそうな本を抜粋)

△「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学で分かった脳細胞の増やし方」」ジョンJレイティ、エリック・ヘイガーマン著、野中香方子訳、NHK出版
〇「親切」は驚くほど体にいい!”幸せ物質”オキシトシンで人生が変わる:ディビット・ハミルトン著、有田秀穂監訳、飛鳥新社
〇「脳からストレスを消す技術」:有田秀穂著、サンマーク出版
〇「脳を活かす勉強法 奇跡の「教科学習」:模擬健一郎著、PHP研究所
〇「がんばらなければ、病気が治る」:樺沢紫苑著、あさ出版
〇「苦しい」が「楽しい」に変わる本「つらい」を科学的になくす7つの方法」:樺沢紫苑著、あさ出版
〇「幸福優位7つの法則 仕事も人生も充実させるハーバード式最新seikou理論」:ショーン・エイカー著、高橋由紀子訳、徳間書店
〇「大局観 自分と闘って負けないこころ」:羽生善治著、角川書店
〇「ウェブはグループで進化する ソーシャルウェブ時代の情報伝達の鍵をにぎるのは「親しい仲間」:ポール・アダムス著、小林啓倫訳、日経BP社

〇:わかりやすい初心者向け、△ちょっと専門的

以上