チーズはどこへ消えた?

原題:Who Moved My Cheese?
著者:スペンサー・ジョンソン
訳者:門田 美鈴
発行所:株式会社 扶桑社
印象に残ったこと:
2匹のネズミ(スニッフとスカリー)と2人の小人(ヘムとホー)は「迷路」のなかに住み「チーズ」を探す。
「チーズ」とは私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定・・・・・等々の象徴。自分たちの死活を制するもの。
「迷路」とはチーズを追い求める場所、つまり、会社、地域社会、家庭・・・・・等々の象徴。
状況の急激な変化にいかに対応すべきかが説かれている。

わたしたちみんなが持っているもの-単純さと複雑さ
ネズミ:単純さを象徴
スニッフ:いち早くチャンスをかぎつける
スカリー:すぐさま行動を起こす
小人:複雑さを象徴
ヘム:いっそうまずいことになりやしないかと怯えて変化を認めず、変化にさからう
ホー:もっといいことがあるに違いないと、うまく変化の波に乗ろうとする

ホーが学んだこと
・チーズはつねにもっていかれ、消える(変化は起きる)
・チーズが消えることに備えよ(変化を予期せよ)
・つねにチーズのにおいをかいでいれば、古くなったのに気がつく(変化を探知せよ)
・古いチーズを早くあきらめればそれだけ早く新しいチーズを楽しむことができる(変化にすばやく適応せよ)
・チーズと一緒に前進しよう(変わろう)
・冒険を十分に味わい、新しいチーズの味を楽しもう!(変化を楽しもう!)
・チーズはつねにもっていかれる(進んで素早くかわり再びそれを楽しもう)

迷路の中で、自分の道を見つけ、時代の変化の中で、望みを成就せねばならない。